前掛け,Tシャツ,…日本のものづくりを世界に発信する、東京・小金井の"Anything(エニシング)"です!

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こんにちは!Anythingです!
『Anything誕生ものがたり』
会社概要&特定商取引に関する法規
Anythingショールーム&お店 について
コラム連載:Anything誕生からのお話

こんにちは!Anythingです!

~伝え、残していきたい日本のものづくり~
日本の仕事着をテーマに、帆前掛けや、Tシャツを創り出す、Anythingです!

前掛け

★写真で見る、Anythingの創業から現在までの歴史
Tシャツ屋Anythingの歴史西村が、99年当時、実弟と共に原宿の路上で’漢字Tシャツ’のテスト販売開始。

自分たちが面白いと思う漢字メッセージをTシャツにプリントし、勝手に販売を開始した。
まだ漢字Tシャツという言葉も無い時代…。
果たして受け入れられるのか…警察に怒られながら毎週テスト販売を繰り返す…。

Tシャツ屋Anythingの歴史2000年10月、思い切って前の会社を脱サラ。
北千住に小さな小さな事務所を一部屋借りる。この部屋から全てが始まった。
大丈夫かなあ?毎日不安でのどが渇く日々が続く…。当時の大家さんには毎日励ましてもらった…。

この頃の極貧時代を経験しているからこそ、何が起こっても怖くないと感じられます(笑)。


Tシャツ屋Anythingの歴史2001年夏、事務所をちょっと大きめに…。
それでも2人入れば十分。
初めて来てくれたアルバイトの喜久里さんもここで仕事してくれていたなあ…。

Tシャツ屋Anythingの歴史2001年秋、当時は展示会などにも良く出ていた…。
結局あの展示会で知り合った群馬の商工会議所の方の推薦で、その後講演会や本の執筆などをするように…。
小さな出会いが大きくなって行った。小さな一歩から全てが始まる…。(写真は前の会社の友人の山本さん)

Tシャツ屋Anythingの歴史
2002年春、漢字TシャツAnythingも順調に毎月雑誌などで取り上げられるようになる…。
2人の大学生が手伝いに来てくれるようになり、仕事の後はいつも焼き鳥屋に飲みに行き、夢を語る。
(写真は喜久里さんと江口くん)

Tシャツ屋Anythingの歴史2003年春、北千住での最後の事務所、結局3回事務所を変わる。
コツコツと、地道だがエニシングという3歳の子が成長しているのを感じる…。

Tシャツ屋Anythingの歴史2003年7月、千葉の会社’かっぺ’さんとパリへ漢字Tシャツを売りに行く。
この旅行がきっかけで、その後、いろいろなご縁が広がる。

Tシャツ屋Anythingの歴史2004年1月、クリエイティブスタジオというベンチャー向けのオフィスの審査を通過し、事務所を墨田区両国の国際ファッションセンターへ移転。
写真は当時のスタッフ、物延くんとの引越しの時。
バン一台を借りて1回で運べるほどの少量の荷物だった。
超きれいなオフィスビルに驚く。
2004年3月、オリジナルTシャツ設立。Tシャツ塾などを開始。

Tシャツ屋Anythingの歴史2005年、Anything5周年祭り開催。
後半は新事務所の物件探しで半年間歩き回る。
後に店長となる伊藤彩さんと、調布、府中、国分寺、国立、など、毎週毎週物件を歩き回って探す。
妥協すればすぐに見つかるものだが、結局、「これだ!!」という物件に出会うまで、半年かかった…。

Tシャツ屋Anythingの歴史2006年7月、小金井事務所に移転。
歴史ある漢方薬局だった一軒家を借りる…。

Tシャツ屋Anythingの歴史事務所スペースと店舗スペースを半分に分けて使用するため、自分達の手でこれまた半年かけてコツコツ改装する。
(写真は全面的にサポートいただいた、一級建築士の西村憲一さん)


Tシャツ屋Anythingの歴史2007年2月5日、おむすびWaGayaオープン。
隣にはTシャツ&前掛けの事務所を併設。
写真は、左から潮田、西村、伊藤、あつこ+なおき)

錦糸町のお米の亀太商店・市野澤さん、建築士の憲一さん、に大変お世話になり、おむすび屋をオープンした。
初心忘れるべからず

Tシャツ屋Anythingの歴史2007年から、前掛けが大変忙しくなり、うれしい悲鳴。
前掛け主任の潮田くんは、終電に間に合わないため、漫画喫茶に寝泊りする日々が続く。
おむすびチームも店長・伊藤を筆頭にがんばってます。

Tシャツ屋Anythingの歴史2007年から、アメリカ・ニューヨークへ販路を拡大。
現地の新聞社「週刊NY生活」さまのバックアップを得て、2009年9月、NYの紀伊国屋本店で
1ヶ月間の前掛け展示会&トークショー、書道イベントを開催。
前掛けネットワークは世界へ広がっています。

(*写真は、イベントにご協力いただいた、
豊橋帆前掛地織振興会の皆様と、
書家の本田蒼風さんと共に。)

Tシャツ屋Anythingの歴史2010年、事務所を改装し、ショールーム&お店をオープン。
現在、ショールームは「平日10時~18時(完全予約制)」、フリーで来店いただける、お店は「毎週土曜日(13時~18時:不定休あり)」となっています。
詳しくはこちら(ショールーム&お店情報)をご覧ください。
前掛けネットワークは世界へ広がっています。


投稿者 anything : 14:07 | コメント (0)



『Anything誕生ものがたり』

~Anythingの歴史、誕生秘話&会社概要~

Anything

★Anything誕生ストーリー

1994年、大学3年生だったワタシ・西村は、アメリカ一人旅に出ていました。
当時滞在していたアメリカ カリフォルニア州の小さな田舎街で、明るい日差しの中、
毎日Tシャツと短パンで過ごしていました。

気軽に脱いだり着たりが出来、いろいろなデザインも楽しめるTシャツの自由さに魅了され、
次第に集めるようになりました。

「日本でフツーに売ってるTシャツよりも、こっちのTシャツは自由で明るいなあ。
しかも値段も安いし、気楽に楽しめる!」

その思いを抱きつつ、日本に帰国した後も、気に入ったTシャツがあれば集める日々。
しかし、99年当時の日本のTシャツと言えば、
・ブランドモノの6、7千円の高くてカッコつけだけのTシャツか、
・量販店風の安いTシャツか、
が大半で、自分好みの’泥臭くカッコイイ’ものが全然無かったのです。

そこで、1999年の5月28日、弟のNaruと一緒に、

「他では売っていない、俺達流のメッセージTシャツを作ろうや!」

と、当時住んでいた東京の6畳一間、ボロボロのアパートでTシャツ製作をスタートしました。

社名は…、
’Tシャツだけ’に留まらず、何事にも好奇心を持って、貪欲にチャレンジしていきたいとの思いから、
「Anything」と名づけました。

最初につくったTシャツは「無駄飯」Tシャツ。
当時食品メーカーに勤務していた西村が、昼休みに入ったマクド●ルドで、
小さな子供達に何の躊躇も無くJunkFoodを与えている光景を目の当たりにし、

こりゃ、まずいんじゃねえの、

とTシャツにしたのが始まりです。

2週間後の6月17日、我々が感じるメッセージを15枚のTシャツにし、
無謀にも、東京・亀戸のサンストリートのフリーマーケットに売りに出かけたのでした。

Tシャツを広げると、お客さんが「おもしろーい!」「これ下さい!」と集まり始め、
その日は8枚が売れました。

その後、土日を使って、路上販売を1年間続け、
意気揚々と独立開業したのは良かったのですが…

開始当初、当然お客様がいるはずもなく、「出版社」「ショップ」などに
営業に行くも、断られ続け、全く売れませんでした。

この頃の営業活動は、日々本当に悔しかった…
「今に見ておけ!」と心の中に想いを秘め、
当時出始めていたインターネットに活路を求めました。

2001年よりすべての卸し先さんに電話をかけ、取引を一切やめ、
インターネットや直接事務所に来ていただいての販売にシフトした後、お客様もグングン増え始め、
北海道から沖縄まで日本全国の多くのお客様(海外のお客様にも)に買っていただくようになりました。

その後も、Anythingが実体験を通じて感じた、発信したいメッセージをTシャツにし続けています。

また、2003年から海外への卸も開始、
2004年からTシャツ塾を開校したり、
2005年には前掛け専門店を立ち上げたり、
2007年には「おむすびWaGaya」をスタートしたり、


Anythingが出来ること、やるべきこと、を通じて、
「げんきの’もと’を作る、
「’しごと’の楽しさを発信する」

をモットーに毎日コツコツやっております。

名は体を表す…
Anythingという名が… 「エニシ(縁)」+「ing(現在進行形)」で進んでいる気がします。

今後も’Anythingは脇役、主役はお客様’を徹底し、お客様と「信頼」というふた文字で
ご縁が結ばれ、続いて行くような会社でありたいと思います。


*東京の中央線武蔵小金井駅から徒歩13分の一軒家をオフィス&おむすび屋店舗としております。
○地図はこちら
「商品を実際に見て購入したい」方、大歓迎です。お気軽に御連絡ください。
*留守にしている場合がありますので、必ず事前にお電話ください。
TEL042-401-6982


投稿者 anything : 14:01 | コメント (0)



会社概要&特定商取引に関する法規

◆会社概要◆

◆社名 有限会社 エニシング
◆所在地
〒184-0012
東京都小金井市中町1-7-29
◆TEL 042-401-6982
◆FAX 042-401-6986
◆創業 2000年11月
◆資本金 300万円
◆事業内容
・オリジナルTシャツの製造販売
・職人前掛けの製造販売
・Tシャツビジネス塾の運営
・おむすびWaGayaの運営

◆主要取引先
(日本国内)
高知県文化財団高知県立坂本龍馬記念館様、NPO萩まちじゅう博物館様、五稜郭タワー様、
霊山歴史館様、西郷南洲顕彰館様、美作市営リゾート武蔵の里様、小金井市役所様、
宝酒造様、サントリー様、Jリーグ各チーム様、東急ハンズ様、三越様、東武百貨店様、など
(アメリカ)
週刊NY生活様、NY共同貿易様など


~「げんきのもと」と「しごとのたのしさ」を発信する会社です!~


◆特定商取引に関する法律に基づく表示◆

●販売業者 有限会社エニシング
●運営責任者 西村 和弘
●所在地 〒184-0012
東京都小金井市中町1-7-29
TEL:042-401-6982

--------------------------------------------------------------------------------
●商品代金以外の必要料金 ・送料(8,700円以上は弊社負担)
・代金引換の場合→代引手数料(300円)
・銀行振込の場合→御振込手数料(実費)
●申込の期限 14日間
●引渡し時期 ご注文後7日、または弊社ご連絡日(予約品は入荷次第)
●お支払い方法 「銀行振込み(前払い・入金確認後発送)、代金引換(商品到着時)
●不良品 商品到着後7日以内に良品と交換(送料弊社負担)
●返品(除 オーダーメイド品) 商品到着後7日以内(お客様とご相談の上・未使用、未洗濯品に限る)
●返品送料 弊社負担(お客様のご都合の場合、お客様負担)

~プライバシーポリシー~
当社エニシングはお客さまの氏名・住所・お電話番号・メールアドレス等の個人情報の保護に関し、以下の取組みを実施いたしております。


1. 当社は、個人情報に関する法令およびその他の規範を遵守し、お客さまの大切な個人情報の保護に万全を尽くします。
2. 当社は、お客さまの個人情報については、下記の目的の範囲内で適正に取り扱いさせていただきます。
・ ご本人確認、商品代金の請求、およびご利用サービスの停止・中止・契約解除の通知並びにその他当社サービスの提供に係ること
・ お問合せ、ご相談にお答えすること
3. 当社は、お客さまの個人情報を適正に取扱うため、社内管理体制の整備、従業員の教育、並びに、個人情報への不正アクセスや個人情報の紛失、破壊、改ざんおよび漏洩等防止に関する適切な措置を行い、また、その見直しを継続して図ることにより、個人情報の保護に努めてまいります。
4. 当社は、お客さまの個人情報については、上記利用目的を達成するため、業務委託先又は提携先に預託する場合ございます。その場合は、個人情報の保護が十分に図られている企業を選定し、個人情報保護の契約を締結する等必要かつ適切な処置を実施いたします。
ただし、法令等に基づき裁判所・警察機関などの公的機関から開示の要請があった場合については、当該公的機関に提供することがございます。
5. 当社では、お客さまの個人情報の保護を図るために、また、法令その他の規範の変更に対応するために、プライバシーポリシーを改定する事がございます。改定があった場合はホームページにてお知らせいたします。


投稿者 anything : 10:47



Anythingショールーム&お店 について


事務所の一部を改装し、
平日は「ショールーム」、
毎週土曜日の13時~18時は「ショップ」
をスタートします!

ショールーム

■予約制ショールーム(平日)のご紹介

平日10時~18時は、「予約制」のショールームになっております。

・「サイズを確認したり、生地の厚さを見たい」というお客様
・「オリジナル制作の相談をしたい」という方

など、お気軽にお越しください。

・平日 の 10時~18時まで
・予約方法:お電話で「来店希望の日時」をご連絡ください。(TEL042-401-6982:担当 潮田ウシオダまで)
ほかのお客様のご予約は入っている場合は、時間をご変更いただくこともありますので、あらかじめご了承ください。


ショールーム

■「お店オープン日」(毎週土曜)のご紹介

その場で実際に商品を見たり触ったりしていただけるよう、「毎週土曜日」に限り、ショップとしてスペースをを開放し、オープンいたします。

(すべてのサイズが揃っているわけではありませんので、在庫の無い場合にはご注文いただいた後の生産、発送となります。
予めご了承下さい。詳しい在庫情報を知りたい方は、事前にお電話下さい。)


・展示商品 : 前掛け、日本製Tシャツ、前掛けかばん、をはじめ、過去に制作した前掛けや、過去に研究開発している商品のサンプル展示など

・企画展のお知らせ:毎月、月替わりでテーマを決め、前掛けに関する展示を行う、「企画展」を行います。

・お店オープン日:毎週土曜日13時~18時
*注:外でのイベント開催、などで休みの場合もありますので、
必ずこちらの「ショールーム&ショップ情報」をご確認の上、お越しください。

前掛け

*地図はこちらです(中央線 武蔵小金井駅南口から徒歩13分)

それでは、お気軽にお越しくださいませ!

●有限会社エニシング
〒184-0012 東京都小金井市中町1-7-29
中央線武蔵小金井駅から徒歩13分です
TEL 042-401-6982(お電話は、平日10時~19時の間にお願いします)

★地図はこちら


投稿者 anything : 18:57 | コメント (0)



コラム連載:Anything誕生からのお話

★2007年10月~開始した、Anythingの原点と題してメルマガに記載させていただきました、
コラムです。こちらに転載させていただきます!(担当:西村)


 最近のお客様になっていただいた方に、Anythingの原点を知っていただければと、
 1999年~どんな波乱万丈の日々があったのかを、
 このメルマガで数回に分けて書かせていただければと思います。
 ご興味がある方は読んでみてください。

【第1回:1999年Anythingスタートのきっかけ】

 まず、今回のメルマガでは 1999年の出来事について書かせていただきます…
 
 1999年5月、会社員4年目だった私・西村は、ふと、弟(ナル)の
 誕生日プレゼントに『オリジナルTシャツ』が作りたくなり、
 イトーヨーカ堂大井町店でプリントゴッコを購入。
 (未だにこの時、なぜTシャツを作ってあげたいと思ったのか、は不明…) 

 サーフィンをやっていた弟向けに、「波」という文字と英語をデザインし、
 年賀状を刷る要領でTシャツの左胸にプリントを入れました。

 当日、弟と川崎駅で待ち合わせし、居酒屋へ行ったのですが、
 なんと…、弟ナルも、『数日前に自分で作った』という
 我々の母校・広瀬小学校(広島)の校舎の写真がモノクロでプリントされた、
 カッコイイ自作Tシャツを着てきていたのです…。

 居酒屋でこちらの「波」Tシャツを渡しつつ、

 「この偶然はすごいなあ…。一緒にいろいろなTシャツ作って、
 1回フリーマーケットに出てみようや!!」
 
 という話に。

 思い立ったらすぐに行動に移さないと気がすまない私は、
 「じゃあ、来月、6月にあいている会場を押さえるよ!」 
 と、亀戸サンストリートという小さな商業施設で行われる
 フリマの会場に申し込みをしたのです。
 
 まだ、Anythingという名も無き頃。

 なんと、その第一歩となる会場での出来事が、
 今後のAnything誕生へ結びついていくのです…。

 (続きはまた次回に…2007年10月)

………   ………   ………   ………   ………


【第2回:初めての出店で雑誌デビュー!?】

 弟へのプレゼント用に、遊び半分でTシャツを作ってからわずか3週間後…
 
 東京・亀戸のサンストリートという商業施設内のフリーマーケット
 に出店した。
 
 寝る間を惜しんで作ったTシャツは計15枚ほど。
 まだ、漢字Tシャツという言葉も無い、Anythingも無かったころの話。
 「波」とか、「人間国宝」とか、こんな言葉がTシャツになっていたら
 ヘン=おもしろいよなあ、というものを酒を飲みながら大笑いしながら
 作った。

 そんな中の1枚に「無駄飯 Fuck'n Jank Food」Tシャツがあった。
 (後に、代々木で買ってくれた海外のお客さまに’Jank’ではないよ、
 ’Junk’だよ、と教えられ、版を作り直しました…笑。)

 さて、いよいよ出店当日。急遽、仕事で都合の悪くなった弟・ナルに代わって、
 当時勤めていた会社の先輩(たまたま同姓の西村ケンさん)が車を出してくれ、
 二人で蒲田から亀戸まで向かった。

 指定された場所にビニールシートを敷き、15枚のTシャツを並べ、
 1枚1,500円で販売開始。
 チラホラと、通りがかる人たちが見ていってくれる。

 はずかしさと期待感が同居したあのドキドキした感じは忘れられない。

 開始後15分ほどだろうか、20代半ばの男性が、何枚かじっくり見られ、
 1枚を購入。確か『無神経』などの漢字が入っていたものだと思う。

 おー!!本当に買ってくれたよ~!!

 当時、勤めていた会社では、月に数千万という結構な売上を
 担当させてもらっていた営業マンなのだが、
 この場での第一号のお客さんからの1,500円はまた違った重みが感じられる。

 昼過ぎ、カメラを持った男女二人組みが我々のブースに来られ、
 「おもしろいTシャツですね~!こんなの見たことないです~。
 雑誌の取材をしているんですが、よろしいですか??」

 と声をかけてきてくれた。

 メンズのファッション雑誌StreetJackのフリマ紹介コーナーで
 掲載したい、という。

 「昨晩、夜中に作って、今回初めて出したんですよ!」
 「じゃあ、出来立てホヤホヤですね…」などと一通りお話したあと、
 
 「このお店の名前は何ですか??」
 「え??名前なんて考えていないです。」
 「お二人のお名前は???」
 「(どちらも)西村です、、、。」

 「じゃあ’西村兄弟’にしましょう!」

 いきなり初日に雑誌の取材に当たってしまったのが、
 その後の波乱万丈人生スタートのきっかけになった。

 結局、その日1日で8枚ものTシャツが売れた…。
 
 2ヵ月後の発売されたStreetJackには…
 「ユニークなTシャツを自分達で作っている、元気な二人組み発見。」
 と紹介されていた。

 これはもっと深く入り込んで行く価値があるかもしれない、
 そう思った僕は、次への一歩を踏み出した…。

 (続きはまた次回に…)

………   ………   ………   ………   ………

【第3回:え?路上販売で連行される?】

 Tシャツを弟のプレゼントに生まれて初めて作ってからわずか半年…。
 全国誌のストリートジャックの片隅に…
 
 「自作の文字の入ったTシャツを販売する’西村兄弟’」

 という記事が掲載された。

 平日は忙しく会社勤めをしているサラリーマン。
 
 毎月○千万、という売上を担当させてもらっているが、
 亀戸でお客さんからいただいた「Tシャツ1枚1,500円」の
 ありがたさとうれしさにはまってしまったようだ…。

 弟のナルと一緒に、休日を使って月に1、2回、
 関東のあらゆる場所で開催されているフリーマーケットに
 自作Tシャツを持って行っては売る、という生活が続いた。

 よく売れるのは、
 ・原宿駅から徒歩5分の代々木公園
 ・横浜・桜木町駅から徒歩5分みなとみらい日本丸周辺。
 ・埼玉スーパーアリーナ前のけやき広場

 その後、人気のブランドとなる「レッドバズーカ」さんや
 「ちくわぶ」さんとは、この頃、フリマで一緒によく並んで
 販売していた。ちくわぶさんがダントツに良く売れていたなあ…。
 
 僕らは普通の時で1回行って1万円程度、良く売れて2万~3万円。
 その売上の半分は、終了後に弟と二人で食べに行く、
 「寿司&ビール」に消えていった(笑)。

 これらの場所はきちんと登録して出店しているので問題ないが、
 何度か原宿・表参道の路上で販売も行った。

 こちらは路上で勝手に広げて売るんだからもちろん違法。
 その周辺の出店を仕切っているお兄さんがいて、そのお兄さんに
 「どの場所で出したら良いですか??」

 「おう、また来たの?じゃあ、そのへんで出して。
 でも、3時に警察が見回りに来るからその前に片付けてくれよ。」

 といった具合で、その場のルールがある。

 弟ナルは一度逃げ遅れ、警察さんに、「ちょっと来て」と連れて
 行かれたことも…。

 
 ある日、横浜のみなとみらいで販売していると…若者2人組みが

 「僕らもオリジナルTシャツ作って売ってるんですよ。
 本格的にやりたいんなら、この工場に行くといろいろ話
 聞いてもらえるよ。良かったら、この名刺あげるよ。」

 と、とある台東区のTシャツ製作会社さんの名刺を渡してくれた。
 
 今でもその2人が誰なのか、謎のまま。

 当時、プリントゴッコなどで自分達で自作のTシャツを作ることしか
 知らなかった僕が、本格的にTシャツ製作に入るきっかけになったのが
 その1枚の名刺…。

 早速、翌週、その名刺の住所を土曜の休みの日に訪ねてみることにした…。
 そこで出会った社長さんが…。
 


………   ………   ………   ………   ………

【第4回:偶然の出会いの連続から…】

 
 
 知らない人に横浜のフリーマーケットでもらった1枚の名刺…。

 その名刺の東京・台東区の住所を訪ね、会社が休みの土曜日、 
 Tシャツ制作会社さんを訪問してみた。
 大きなマンションの2階の1室。

 「すみません…、こちらでTシャツを作っていただけると聞いて
 来たのですが…。」

 「あ、そうですか、じゃあ中に入って。」

 出て来られたのは、父親くらいの年齢の社長さん。

 早速、これから作って行きたい漢字Tシャツのアイデア集を見せる。

 「君はおもしろいことを考えるねえ。業界について、いろいろ教えて
 やるよ。」

 生地のこと、プリントのこと、衿についているタグは「織ネーム」と
 呼ぶということ…など、
 この突然やってきたど素人の若僧に、親身になって教えてくださる。

 「なんだかやる気はありそうで面白そうな奴だ」と思っていただけたのか?
 
 「定期的に勉強に来ていいぞ、いろいろ教えてやるから。」
 
 その社長さんのところには、実際にその後1年間、毎月のように通い、
 様々なことを教わった。

 行くと、
 「今度来るときにって貯めておいたんだ。」
 と大量のコピーを渡される。
 中身は、Tシャツに関する内容が書かれた様々な雑誌の記事。

 忙しい人なのに、なぜこんなことまでしてくれるんだ…
 不思議で仕方なかった。

 それた大量の宿題を読みながら、勉強する日が楽しくて仕方ない。


 「じゃあ、早速、この2種類を制作お願いします。」

 昨日までのプリントゴッコ生活から1ランクアップ!
 正式に工場に発注し、制作してもらったのは
 ・無駄飯Tシャツ 50枚
 ・龍馬Tシャツ  50枚
 合計 100枚だった。


 2週間後、自宅に大きなダンボール2箱で届いた本格Tシャツ!
 うれしいのもつかの間
 「おー、これはしっかり売らないと大変だ…」
 という不安がやってくる。当然、部屋もますます狭くなってるし…。

 そんな中、いつも売りに行っていた「代々木公園フリーマーケット」で
 Tシャツ&アパレル会社をやっているというお姉さんに出会う。

 「あんた達、おもしろいことやってるね、ワタシ、仲間とTシャツの会社
 やってるから、終わって見にきたら…?」

 徒歩5分くらいのところに事務所はあり、水鉄砲なんかが直に縫い付けられた
 ユニークなTシャツがいろいろ飾ってある。

 「これ、どんなとこで売っていらっしゃるんですか??」

 「そうね、全国のセレクトショップに卸してもいるけど、やっぱり
 数が売れるのは雑誌の通販だよ。
 SmaetとかCutieとか、宝島社ってあるでしょ、そこがやってんのよ…。」

 「へ~、そんな世界があるんですか…。」

 「良かったら売り込みに行ってみたらいいじゃない?」

 「いえいえ、まだ僕らには…。。。」


 怖い、それは怖くてとてもじゃないが出来ない、しかも、ただの
 素人がそんなことしちゃいけないでしょう……などと、
 勝手にブレーキをかけている自分がいる。。。

 「いろいろ教えてもらいありがとうございました!」

 数日じっくり考えた後、ダメもとで、天下の宝島社さんの通販に、
 自分たちのTシャツを売り込みに行くことにした。

 ただし、持ち駒は「無駄飯」と「龍馬」のみ…ヨワ~笑。

 西村和弘27歳、いよいよ天下の宝島社さんを訪問することに決めた…。


 (続きはまた次回に…)


………   ………   ………   ………   ………

 【第5回!大手出版社への営業活動…そして全国デビュー…】
 
 はじめて正式に工場へお願いし、作った無駄飯Tシャツと龍馬Tシャツ。

 その2つの歩兵の駒しか持っていないにも関わらず、代々木公園で出会った
 お姉さんが教えてくれた、天下の「宝島社」へ営業を行うことを決意した。

 宝島社から出ている、ファッション誌’Smart’。その中に封入されている、
 Tシャツなどの通販ミニ冊子を手に取り、
 裏面に書いてある「宝島ワンダーネット」さんという会社へ
 ビクビクしながら電話…。

 「す、すみません、、、漢字Tシャツを作っているAnythingなんですが…
 ほかには無い切り口の商品なんで、一度ぜひ見てもらえませんか?」

 「あ、そうですか、、、掲載の競争率は高いんで、どうなるか分かりませんが
 まあ、一度来てみてください。」


 1週間後、勤めていた会社を休んで(ホントはいけないんだけど…^-^;)、
 四ッ谷駅から徒歩10分のところにある、宝島社さんへ向かう。

 そうそう、その前に、何を着ていくか、だ。スーツなのか、普段着なのか???

 前の会社では100%スーツ。普段着と言っても、服に全然興味ない僕にとって
 (っていいながら、こんな商売するな、って感じですが…)
 何を着ていっていいのか分からない。高校時代の、隣の女子高との
 はじめての合コン前状態。

 とりあえず初対面、失礼のないように衿の付いたシャツを着ていこう。

 着いてみると、きれいなオフィスビルの中にあった!
 担当者の方、周りの編集の方、商談に来ているほかの業者さんなどなど、
 みーんなTシャツにGパン。

 あー、そういう世界なのね…。。。

 早速、商談を始める。まずは見よう見まねでパワーポイントで作った
 カタログを見せ、「こんな漢字Tシャツのブランドなんです…。」
 商談自体は、普段の仕事(食品営業マン)で、バイヤーの皆さんに
 たっぷり’かわいがり’を受けているから平気!

 特に一番人気だった、白にオレンジのプリントの
 「無駄飯Tシャツ(99年バージョン)」
 を見せたところ、

 「これは面白いし、かわいいですね~。確かに今のうちの通販では
 無いラインナップだなあ。」

 という反応。

 「採用したらFAXで連絡しますから、FAX番号教えてください。」

 あ、そうなんだ、FAXも必要なんだね、、、、当時、自宅にFAXなど無く、

 「あとでFAX番号、連絡させていただきます!」
 
 「了解です、あと、この無駄飯Tシャツだけで良いですから、
 商品申請書も出しておいてくださいね。」

 と、人生で初の、Anythingとしての商談が緊張の中、終了した。
 その間、30分くらいだったか…。


 その後、広島の姉が、
 「そんなことになっているんなら、買って送ってあげるよ。」
 と、電話兼FAX機をプレゼントしてくれた。ありがとう、姉ちゃん…涙。


 さてさて、その2~3週間後、自宅に帰るとFAXが1枚!

 ・採用商品 無駄飯Tシャツ 2900円


 うぉー、2000年6月、ついにこの日が来たか!!
 弟と夜中にひっそりとプリントゴッコで無駄飯Tシャツを作ってから丸1年、
 ついに全国誌でデビューすることとなった。

 うれしさと同時に、後には引けないなあ、
 いっちょチャレンジしてみるか、イコール、会社をやめて…。。。
 と思い始めてきた。

 まだまだぜーんぜんTシャツでやっていけるなんて目処も立っていない、
 見込みが無さ過ぎる…、
 だけどチャレンジしてみたい、

 その思いが、毎日に営業車の中で日に日に増してきて、、、

 ついに、上司のAさんに、退職を告げることにした。

 Anythingが本格的に産声をあげる日がやってきた。

 (続きはまた次回に…)


投稿者 anything : 13:57