前掛け,Tシャツ,…日本のものづくりを世界に発信する、東京・小金井の"Anything(エニシング)"です!

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前掛けエニシングヒストリー

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なぜ前掛けなのか?

前掛け前掛けに何を感じていただいているのか?
Anythingでは、お客様とのお話のなかで、それをずっと考えてきました。

~前掛けにお客様が感じていらっしゃること~

「志」:腰は、体の中心です。その軸となる腰をグッと締めることで、とにかく仕事にビシっと気合いが入る、と皆さんおっしゃいます。志も持って仕事される方には最適な仕事着なんですね。
修理などをお願いされる場合にも、「前掛け無しでは身が入らないから早めに修理してくださいね」といった言葉も聞くほど、気合いを入れて仕事する際に欠かせないものになります。

「誇り」:使い続けていると、時間が経つにつて「色落ち」してきます。
Tシャツでも、エプロンでも、通常は、古くなったら新しいものに買い替えます。が、前掛けは生地が丈夫で長持ちすることもあり、「この色落ちが、自分の歴史。愛着も湧くしこれが良いんだ」という声を多く聞きます。自分自身の成長を実感できるもの、自分の仕事に誇りを持てるもの、となっています。

「絆」:前掛け自体が看板、宣伝の材料の一部になっていることもあり、常に相手、お客様に見られることを前提としています。常に名刺を表に出して歩いている、仕事しているようなものですね^-^ 取引先、お客様、とのコミュニケーションを通じて、自分自身を確認できるものにもなっています。

Anything前掛け誕生までの道のり

創業、2000年11月16日、足立区千住の小さな小さな事務所で、Anythingは産声をあげました。

前掛け

日本初の漢字Tシャツ専門ショップAnythingを立上げた後、2004年から前掛け製作を開始しました。

そのきっかけとは...
2003年のある日、以前からTシャツを注文いただいていた酒蔵の社長さんから、
「数十年ぶりに前掛けを作りたいんだけど、以前作ってもらったところが廃業してるんだよ。エニシングさんで作れる?」
とのお話をいただきました。

「ちょっと調べてみますね...。」

調べれば調べるほど深刻な状況が分かってきました。全国各地にあった前掛けの製造工場が次々と廃業し、産地として無くなっている。昭和40年代を境に、生産量は下降の一途を辿っている、ことなども分かってきました。


ゼロからの勉強、形になるのに2年を費やす...

そこから、前掛けについて、全国各地の職人さんたちをまわり、まさにゼロから勉強を始めました。
大阪、福岡、群馬など、作っていると言われているところを訪ねましたが、みなさん、一様に
「30年前くらいまで作っていたんだけどね...」とのお返事。
最後に、現在、大変お世話になっている、愛知県豊橋に辿り着きました。
何度も通わせていただき、たくさんのことを学びました。

・一言で帆布(はんぷ)と言っても、現在京都の有名店などでかばんに使われている帆布と、前掛けの帆布は違うものである、ということ
・帆前掛けの「帆」は室町時代に漁師さんが船の帆を切って使っていたことに由来すること
・前掛けの本染めは、生成りの状態で文字を入れたい部分を糊で覆い、周りを染めること
(その分、Tシャツなどのプリントに比べ、手間と時間のかかり方が全く異なる、ということ)
・本染めの際に柿渋の染紙を使い、手で彫られた型を作る、こと
・すべて手作業、天日干しの工程も何度もあるため、製作日数がかかること
などなど、Tシャツの製造しか知らなかった我々にはすべてが衝撃でした。

結局、現在のエニシング前掛けが形になるのに、2年かかりました。


「そんな古いもん、誰も喜ばない!」

同時に、前掛けはこんなに面白いものなんだ!と発信していくことも困難を伴いました。
お米屋さんや、酒屋さんの組合さんに、プレゼンテーションに行った時には、はっきりと、
「そんな古いもん、誰も喜ばない。」
「今はそんなの恥ずかしくて誰も使わないぞ。だから世の中から無くなったんだろう。今はみんなエプロンしている。そんなことも分からないのか...」
と言われました。

いや、僕らはきっとおもしろいことになると思う!

その根拠のない直感を信じて...
2003年、商人の文化、モノづくりの文化、自営業の文化、を廃れさせてはいけない、との想いから、愛知県豊橋の「帆前掛地織振興会」の皆様に多大なるご協力をいただきながら、おそらく日本で始めて「'1枚から'オリジナルの前掛けが作れる前掛け専門店~Anything」を開始しました。


「今まで前掛けを使っていなかった方が使われ始めているんですね!それを取材させてほしい!」

全国に一気に知られるきっかけが訪れたのは、2005年の年末でした。
どこで調べられたのか、あるテレビ局さんから「最近、昔ながらの前掛けが注目され始めている、と聞いたのですが...」との電話がありました。

確かに、2005年はかなり注文が増え始めていました。
エニシング前掛けの認知度も少しずつ高まりはじめ、美容室さんやパン屋さん、営業マンの方まで、お店や自分の名前の入った前掛けを作られる方が徐々に増えていたからです。

「今まで前掛けを使っていなかった方が使われ始めているんですね!それを取材させてほしい!」
とのことでした。

我々の前掛けのお客様である、カメラマンさん、保険の代理店さん、お米屋さんなどをテレビ局さんへご紹介し、2006年の1月、フジテレビ・めざましテレビで約10分間、「前掛けが今おもしろい!」と放送していただきました。

その後も、テレビや雑誌、ラジオなどで、少しずつ紹介されて行きました。


・世界で1枚、感動の贈り物
・商売繁盛のお手伝い

この2つのキーワードに絞って、お客さんに知ってもらうための活動を続けました。
特に東急ハンズさんでは、毎月毎月店頭に場所を貸していただき、晴れの日も雨の日も展示販売をさせていただきました。

「次は世界へ発信していく!第一弾はニューヨークだ!!!」

2006年、社内ミーティングの際に、突然西村が
「今、日本で盛り上がっている時だからこそ、現状に満足せず、次は世界へ発信していこう!
第一弾はニューヨーク!行ってくるから!!!」
と宣言し、わずか2週間後に前掛け15枚を持ってニューヨークの日本食レストラン、居酒屋さんなどへ飛び込み営業しました。

そこで出会った週刊ニューヨーク生活の久松社長さんの多大なるサポートもあり、ニューヨークでのネットワークも徐々に増えていき、2009年9月にNY紀伊国屋本店さんで1か月の前掛けギャラリー(展示会)を開催することが出来ました。

この数年間で我々エニシングのやるべきことは決まりました。

「古くからの伝統が詰まっている'前掛け'にこそ、いま、現代に生きる我々日本人が大切にすべきものがある」

「日本の仕事着・前掛けを中心とした'日本の心、人、ものづくり'を未来へつなげていくこと」

この40年~50年の間に、「大量生産」「効率化」の名のもとに、日本のものづくりは大切なものを失っています。
いつの間にか「モノ」「時間」などに縛られ、本来、人としての心地良さ、などが失われていることを強く感じます。


投稿者 anything : 2011年10月24日 20:25

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