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伝統の'1号前掛け'をオーダーで1枚からオリジナル製作

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前掛け歴史劇場~現代へ~

そして昭和に入り、
現在“帆前掛け”の主流となっている
染めのプリントや膝丈になりました。

その後、時代や流行を反映するように
丈の長さが変わったり様々の色や素材を使うようになったりしましたが、
万人の生活必需品ではなくなったため世に出回らなくなりました。

では、どんな所で前掛けは生き延びてきたのでしょう。

それは、商売人のもとで生きていました。

ある前掛けは、米屋で代々受け継がれ。
ある前掛けは、酒蔵のお年賀で配られ。
ある前掛けは、古着屋で売られ・・・今に至ります。

商売と前掛け、これは切っても切り離せない関係です。
自分達の仕事への意気込みを、この前掛けという限られたスペースで最大限に表現する!
広告宣伝の役割も兼ねている訳です。

もちろん実用的にも重宝されています。
まずは、お米屋さんや運送屋さんなど、重たい物を持ち運びする方々にとっては、
腰骨の下あたりにグイっと締める前掛けは、「腰痛防止」の効果があると言われて
います。

もう一つは、「肩掛け」です。前掛けをヒョイッと、たくし上げ、片方の肩にかけて
荷物を肩に乗せるのです。特に、材木屋さんや、木箱に入ったお酒を運んでいた酒屋
さんなどでは、そのまま木材を肩に乗せると、着ている服が破れてしまうため、
そのように肩掛けとして利用されていたそうです。

現在では、
昔ながらの技術で、ホンモノの前掛けを作る職人さんも、高齢で廃業されるなど、も
少なくなりました。
1970年代ごろから、ライフスタイル、商売のスタイルの変化に伴い、
利用する人が減ったのが理由だと言われています。

しかし、ここ数年、若い人たちの間で、日本文化に再度注目する傾向なども
あり、ホンモノの前掛けをして仕事をしたいという方々が増えているようです。

帆前掛けは、日本の職人技の塊です。
綿花産業、織りの技術、染めの技術、縫製の技術etc
世界の素材や手法を上手に取り込んできた先人達の知恵が詰まっています。
それを愛し、使ってきた商人魂が室町時代から現代へ“前掛け”を伝えてくれました。

「職人あきんど前掛け」

これを締めて一仕事しませんか?