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伝統の'1号前掛け'をオーダーで1枚からオリジナル製作

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'小さいからこそ、小回り利くことができるんじゃないかって…':お米工房うえださまインタビュー

前掛け仕事人インタビュー!~京都・お米工房 うえださん~

今回は、私・西村が、京都までインタビューにやってまいりました。
京都駅から奈良線で7分、JR藤森駅から徒歩5分、住宅街の中にあるお米屋さん、
お米工房うえださまにお伺いし、前掛け仕事人インタビューをさせていただきました!
前掛けうえださんは、元々80年ほど前に、酒屋さんからスタートされ、
その後、10数年前にお米屋さんも開始。

現在は、お米屋さん+酒屋さん、しかもそこに立ち飲み屋さんや、
コンビニエンスストア的な要素も加わっている、というお店!

ご夫婦お二人を中心に、カフェ前掛けを締めて元気にお仕事されている
うえださんに、早速お話を聞いていきましょう!

まずは奥さま・上田園子さんとのインタビューから始まりました。

小さいからこそ、小回り利くことができるんじゃないかって…
前掛け

-こんにちは!エニシングの西村です。
京都駅からすぐなんですね!

奥さま「すぐ分かりました?」

-駅降りてちょっと逆の方向行ってしまいましたけど、すぐ分かりましたよ。

奥さま「そうですか、遠いところありがとうございます。」

-いえいえ、こちらこそ、無理を言って突然押しかけてすみません。早速ですが、よろしくお願いします!
きれいな店内ですが、こちらのお店は何年前からあるんですか?

奥さま「この今の新しいお店は今年で4年なんですけど、もともとはこの坂の下のほうにありまして。
そこに元々あって、うちので3代目なんで、80年くらい商売してるんです。」
 

-このお店は、普通のお米屋さんじゃない、新しい感じがしますよね~
まず、入って目に付くのが、「立ち飲み」とか、「おでん」とか、「おにぎり」とか、お米屋さんの中にあるのが
不思議な感じですが、どなたが「始めよう!」って言われたんですか?

奥さま「もともと前の店でも夏だけ生ビールを置いてたんです。こんなカウンターもなかったですけど。昔ながらのお客さんでも、ワンカップをレジの横で飲んだりとか、あるじゃないですか。」

前掛け-東京ではあまり無いですけど、関西は多いですね。

奥さま「それである日、いつも来てくれる若い女性
のお客様が、’夏はビールだけグッと飲めるけど、
冬は何か無いんですか?
’おでん’でもあったら最高なのにな~’って。」

-確かに冬におでんは最高ですね~

奥さま「おでん~!って。良いなあ~って。
やるんなら、ちゃんとカウンター作ってやろうか、って。その一言で。」

-焼きうどんとか、おにぎりも、その後に出来たんですか?

奥さま「そうです、実際飲まれる方は常連さんが多いですけどね。
最近は、魚屋さんとか、お米屋さんとか、なんとか屋さんっていうお店がほんま廃れてるでしょう?
主人も同じような立場のお店やってる人たちといろいろやってますけど、
段々メンバー減ってきてますよね。’大変や’って。

だけど、小さいからこそ、小回り利くことができるんじゃないかって。」

-そうですよね~、前掛けフリーペーパーの時にお聞きした営業時間も、’夜10時まで’って
書いてあったので、’これ間違いじゃないか’って僕らで言ってたんですよ。
お米屋さんで毎晩、夜10時まで営業って。

奥さま「ハッハッハッ…。お酒も扱っているし、夏ならブラッと夜お酒買いに来てくれる人もいますし。」

-なるほど!コンビニ的な感じですね。

奥さま「そうそう、お米だけだったらそんなにね。昔から遅くまでやってるし。」

-前掛けを配達の時に、って書かれてましたけど、配達が多いんですか?

奥さま「そう、お米を主人がトラックで各家庭に5キロから配達してますね。」

お米なら食べない人はいない、って、、、お米がんばろう、って…
前掛け-お米も1キロから精米してもらえるんですよね?

奥さま「精米したては美味しいですし、いろいろ試せるでしょ。精米機を入れたときから1キロから精米します、ってやってるんですよ。

私がお嫁に来たときには、まだ農家さん直送っていうのはやってなくて、精米された袋に入ったお米を売ってたんですけど、やっぱりお酒の売り上げが落ちていく中で、
お酒は飲まない人いるけど、お米なら食べない人はいない、って、、、お米がんばろう、ってそっちにシフトして。」


-農家さんから直送してもらうっていうのも、大変なことですよね?

奥さま「農家さんの中でも、若い農家さんでいろいろネット使って宣伝したりする人いる
じゃないですか。そんな方を見つけたり、たまたま見かけて直接行って交渉したり。

ある人は地元のフリーペーパーに載ってた人なんですけど、京都の越畑ってところで
お米を作っている人がいて。京都ってあんまりお米のイメージないじゃないですか。
こんな人がいるんだ~って。」

前掛け-アポ無しでその人に会いに行ったんですか?

奥さま「まず新聞社に電話して、事情話して、
この人に会いたいんだけどって(笑)。
教えてもらって直接電話して’実は…’って。」

-へぇ~。快くOKしてもらったんですか??

奥さま「ええ、’あまりたくさん作ってないんですけど、それでもよかったら’って。」

-そうやってこちらのお店での販売がスタートしたんですね。
でも、ただ置いていても売れるものじゃないですよね??

奥さま「そう、だから、これ(前掛けフリーペーパー)にも書いてたけど…手書きのチラシを。
あ、そうそう、ちょうど今月号が出来たんですよ!」

(うえだ様には、前掛けフリーペーパー発行の際に、素敵なお話をお聞きしてました。
2ヶ月に一度手書きのチラシを発行していて、以前、そのチラシを見た方が「こんなチラシ書く人ってどんな人なんやろう」って店を訪れてくれ、それ以降ずっとお客様になってくれた、というお話です。)

前掛け-ぜひぜひ見せてくださいよ!

奥さま「これなんですけど、、、こういうのに、書くんですよ。例えば、これが嵯峨の越畑の農家さんのことなんですけど、お米の紹介したり、今回は、そこで田んぼを借りてお米を作らせてもらうっていう…。

前からやりたいって言ってたことなんですけどね。
売るのは売れても、お米作るところから知りたいなあ、っていうのが前からあって。」


-お客さんも一緒に作ってみましょう、って書いてありますね!!
ご主人と二人でこういう企画を次々と考えられるんですか?ほかのお米屋さんはここまでやらないでしょう??

奥さま「そうですね~、私が結構なんでもやろう!っていう感じで…(笑)。
でも主人にいっつも言われるのが、行動力は認めるけど、ガッ~っと上がってこうなる(ストーンと落ちる手ぶりで)のはどうかって。だから計画性がない(笑)。」

-もう、目の前のそれだけになってしまうんですね(笑)。このチラシ、2ヶ月に1回書かれてるんですよね??
もう65号って書いてありますね。

奥さま「顧客の方に配ったり、郵送したり、新聞折込とかもたまにしますし。
本当にチラシを手に持って、誰が書いてるのって店の前に来られたり。」

-これは本当に誰が書いてるのか見たくなりますね~
さっきの話、ガーッと行って、ストップするって話ありましたけど、そうじゃないですよね、
ここまで続けてらっしゃるっていうのは。

奥さま「ほんと、続けることって大変だな~~って思って(笑)。
このチラシに書いてあったお米、食べてみようかしらっていうお客さんもいますし。」

-一軒一軒ポスティングもされてるんですよね?

奥さま「そうです、私はバイクで回って。」

-大変なことですよね?

奥さま「大変!大変!夏なんてもう…、雨が続いたりとかする日も…。
でも、配ってる時に、いつも読んでるよ~って声かけられたり。」



お米の勉強して、準備しはじめて、形になるまで10年かかりましたね

 (ここで旦那さんの信蔵さんが配達からお帰りに!)
前掛け奥さま「今日は雨、って言ってたんで、前掛けが
汚れるって、していかなかったんですよ~」

-お世話になってます!先ほどからお話聞かせて
もらってます。
ご協力いただいたフリーペーパーが出来ましたので、お届けに来ました。

ご主人「どうも!こんにちは!」
(フリーペーパーを3人で見ながら…)
奥さま「こちらの方は?」

-東京で北海道の旭川ラーメン屋さんをやってらっしゃる方ですね。

奥さま「え~、私、旭川出身なんですよ!!」

-そうなんですか!旭川からこちらのお米屋さんへ嫁いで来られたんですね。
実際、来られた当初はどうでしたか??

奥さま「想像を絶する大変さが…(笑)。もっと、気楽に、なんか、たばこ屋さん
見たいに、本でも読みながら、っていうイメージで来たら…、全然違いました…(笑)。」

と、ここからご主人にもご質問を。

-僕の周りでは、酒屋さんとかお米屋さんって今はあまり元気ないお店が多いって感じますけど、
こちらは全然違いますね~

ご主人「そこはもうこっち(奥さまが)が…(笑)。僕はもうこんな性格やから…(笑)。」

-ご商売を継がれて、当初どうでした?

ご主人「もう、最初から忙しい、忙しいって感じでずーっと来てた来たんやけど…。
ディスカウントが出てきたりで、酒の利益が下がってきたから。そのあたりが転機でしたね。
だから酒屋の仲間たちと、このままでは、といろいろ勉強して、お米をもうひとつの商品の柱として
はじめようか、と。」

-看板も、今では「お米工房 うえだ」って’お米’ってなってますね。もう’これで行くぞ’って感じですか?

ご主人「そうですね、周りの店はそうはしてないけどね。今でも、酒とお米の●●屋、とかね。

東京にまでそんな酒屋さんがあるって勉強に行ったりね。

お米の勉強して、準備しはじめて、形になるまで10年かかりましたね。」

-10年ですか!酒屋さんからお米屋さんに変わったことで何が変わりましたか?

奥さま「もう、入ってくれる人が変わりましたね。昔はお酒買う常連さんだけ、でしたからね。
知らない人が入ってくると、誰???っていう感じで(笑)。」

ご主人「この店に変えて、入りやすくていろんな人に来てもらいたいっていうのがあったんで。」

-お二人はお仕事、本当に楽しそうですけど…。

ご主人「うーん、難しいなあ(笑)。」

奥さま「やっぱり、商品もだけど、結局は人だと思いますよ。
どんな人がやってるんだろうっていうね。その人に会いたいっていうか。
どんな人が作ってるんだろうって。」

-お二人でお仕事でぶつかったときは徹底して話し合うんですか?(笑)

ご主人「いいや、自分の意見通れへんから…(笑)」

奥さま「なーんでー!ちょっと目指すところが違うかもしれん(笑)。」

前掛け(私・西村とも記念撮影していただきました!)

-最後に、使っていただいている前掛けはどうですか?

奥さま「うちらにとって、前掛けってほんまに毎日するものだから、
凄く大事なものなんですよ。だからお揃いで作ろうよって。
あと、動きやすさもあるし、これにしようって。
車の乗り降り、とかしゃがんだりって考えると、
この丈がいいなあって。」

-僕らもやり始めてから気付きましたけど、前掛けは、本当に勉強になるんです。
面白い商売している方ばかりだし。
例えばパン屋さんでも、前掛けオリジナルで作りたいっていうパン屋さんは、普通のパン屋さんじゃないです、
どっかしらこだわって商売していらっしゃる方が多くて。

奥さま「付けてても、どこで作ったの?って聞かれますよ。
あ、今思いついたこと!ぜひ、前掛け仲間で集まる会を作ってくださいよ!
この間(前掛け仕事人のページを)久しぶりに見たら、京都で前掛けやってらっしゃる方が
3軒あったんですよ。直接、会いに行こうと思って…。前掛け作りましたよねって。
全部飲食店だったし(笑)!」

-それはいいですね~!!
じゃあ、東京で前掛け仕事人パーティー、開催の時にはぜひお越しください!
今日は本当に、どうもありがとうございました!

前掛け☆最後に…活気ある店内と素敵なご夫婦で、
インタビュー中にも引っ切り無しにご近所の方々が来店。
お二人とも、仕事を楽しんでいらっしゃるのがビンビン伝わって来た。

帰り際に、美味しいお米で作られた、おにぎりをお土産にいただいた。
しゃけと、じゃこのあったか~いおにぎり。
帰りの電車を待つ間、大きなおにぎり2つをしっかり味わいながら食べさせていただいた。
ごちそうさまでした!どうもありがとうございました!

今年中に’前掛け仕事人の集まる会!’開催、という目標が出来ました~(担当:前掛け社長 西村)

◆お米工房うえださんの情報です!
京都府京都市伏見区深草大亀谷西寺町50-10
TEL 075-641-2076
http://www.okome-ueda.com/

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